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ベストプレゼンテーション表彰名古屋大学 李 旻玉氏


名古屋大学

李 旻玉


このたびは,IIP2025において発表しました「フレキシブルPZT圧電センサを用いた非侵襲・高感度の圧脈波計測ウェアラブルデバイスの開発」に対し,情報・知能・精密機器部門「ベストプレゼンテーション表彰」を賜り,誠に光栄に存じます.


圧脈波は,血圧・血糖の変動や動脈硬化などの心血管情報を反映し得る重要な生理信号です(Fig. 1).心血管状態の変化を早期に捉えるには,日常生活下で圧脈波を継続的に計測することが重要です.一方,既存の光電式センサを用いた脈波計測方法で得られるのは血管容積変化に基づく容積脈波であり,圧脈波を直接計測するものではありません.静脈・毛細血管の容積変化が混在し得るため,脈波の精度が低下し,圧脈波に含まれる反射波成分を捉えることが難しい場合があります.


そこで本研究では,新規フレキシブルPZT圧電センサを用いて,圧脈波を日常的に非侵襲・高感度に測定できるウェアラブルデバイスを開発しました(Fig. 2).新規ウェアラブルデバイスを用いて測定した 20,40,50代の被験者の圧脈波では,年齢の増加に伴う反射波の上昇と重拍波の不明瞭化という典型的特徴が検出されました(Fig. 3).


今回の受賞を励みに,今後は長時間計測時の安定性評価,個人差・装着差に対する解析手法の高度化を進め,臨床的に有用な指標へとつながるウェアラブル圧脈波計測の実現を目指して研究を発展させてまいります.最後になりますが,日本機械学会情報・知能・精密機器部門の益々のご発展を祈念し,御礼の挨拶とさせていただきます.



Fig. 1 圧脈波の典型的な波形
Fig. 1 圧脈波の典型的な波形
Fig. 2 新規ウェアラブルデバイス
Fig. 2 新規ウェアラブルデバイス
Fig. 3 新規ウェアラブルデバイスを用いて測定した20,40,50代被験者の圧脈波
Fig. 3 新規ウェアラブルデバイスを用いて測定した20,40,50代被験者の圧脈波

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