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ベストプレゼンテーション表彰金沢大学 泉 昂希氏


金沢大学

泉 昂希


この度は,日本機械学会2025年度年次大会において発表しました「視覚障害者用自動販売機音声案内システムの開発 -実地テストにおける周辺環境の影響-」に対し,情報・知能・精密機器部門ベストプレゼンテーション表彰を賜り,大変光栄に存じます.本研究を進めるにあたり,日頃よりご指導ご鞭撻をいただいた浅川直紀教授,下村有子教授,和田紘樹准教授,高杉敬吾准教授に心より御礼申し上げます.


 我々の研究の目的は,視覚情報を得られない視覚障害者が単独で自動販売機を利用し,商品を購入できるようにすることです.従来の視覚障害者支援は点字が主流でしたが,実のところ視覚障害者の点字識字率は1割程度に留まっています.そのため,点字が読めない視覚障害者は,同行の支援者に頼らなければ商品を購入することすらできませんでした.こうした課題を解決すべく,我々はVUI (Voice User Interface) を活用した対話型音声案内システムを開発しました(図1).本システムは,利用者の発話から「温かい」や「缶」といったキーワードを抽出し,商品の情報を定義したデータベースと照合することで,利用者が希望する商品を案内します.その際,1つの商品を「温かさ」や「容器」,「蓋の有無」などといった複数の要素で定義することで,多様な角度から商品特定を行えるようにしました.実際に視覚障害者に本システムを利用してもらった結果,大半の視覚障害者が1分以内に商品を購入できることを確認しました(図2・図3).この結果から,本システムは視覚障害者の自立した購買活動を促すだけでなく,同行の支援者の介助負担も軽減できると考えております.現在は,実用化に向けたさらなる実地テストに取り組んでいます.


最後になりますが,日本機械学会情報・知能・精密機器部門の益々のご発展を祈念し,御礼の挨拶とさせていただきます.




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